外壁からの雨漏り

防水工事が必要な理由

雨漏りが起こってからでは遅い、防水工事の重要性とは?

家を建てるとき、もしくは既に建てた家をリフォームしたいとき、住宅にまつわる専門知識があると役にたちます。住宅の施工時に建築業者の方からよく薦められるのが「防水工事」についてです。

 

「防水工事なんてお金がかかるから、必要ないよ」と頑なな態度を取っていると、後々思わぬトラブルを招いてしまうこともあります。なぜ住宅を建てるとき、リフォームするときに防水工事が必要なのか、一緒にチェックしていきましょう。

 

良い住宅のキーワードは「防水工事」にある?

近年新しいマンションやアパート・一戸建ての建築をおこなうとき、必ずといって良いほどおこなわれるのが防水工事。防水工事が適切におこなわれていない住まいに住んでいると、大雨が降った後に天井や壁から雨漏りが発生する…などといった残念な事例も生じてしまいます。

良い住宅のキーワードは基礎工事にアリ…とは昔から言われていることで、質の高い住宅に住みたければ「防水工事にお金をかけること」が大切です。防水工事をぬかりなくおこなっておくことで、ゲリラ豪雨や台風にも負けない、どっしりした住まいを手に入れることができます。

一度雨漏りが発生してしまうと床下の木にカビが生えたり、水の貯まった場所からシロアリが生まれたり、室内のいたる所にカビが生えやすくなるなど…手のほどこしようが無くなるくらい悪化するケースもあります。「あのとき、しっかり防水工事をおこなっておけば良かった」このように後悔しないためにも、基礎工事の段階で徹底的に防水工事を済ませておくのが肝心です。

 

防水工事をすると、建物が元気になる?

防水工事をおこなう場所は、屋根だけではなく家の壁やバルコニー、屋上など色々な部分にわたります。防水工事をきちんとおこなっておくことで、突然の雨にも耐えうる頑丈な家が生まれます。

木造の一戸建てに水が浸入してしまうと、木をつなぎ止めている金具やネジなどが錆び付き、最悪の場合家そのものの傾きを、引き起こしてしまう事もあります。また鉄骨の建物であっても、木造と同じくらい防水工事をおこなうことが大切です。

日本の建物を作っている素材は柔らかく、周囲の環境によっては、長年の使用で劣化が進んでしまうこともあります。劣化をこれ以上進行させないように、建物の寿命を長くしてくれるのが「防水工事」の役割。きちんと水を防ぐ対策を打っておくことで、お住まいの家の耐久年数を5年・10年・20年と伸ばすことができます。

 

家を守る防水工事、どんなアイテムを使うの?

大切な住まいを長生きさせてくれる防水工事。防水工事をおこなうときには、どのような工具やアイテムを使用するのでしょうか。

・塩ビシート

・マルチジョイント工具

・刷毛、ローラー

・スパイラルローラー

 

防水工事をおこなうときには、家やマンションの構造によって色々な工具が使われます。狭い範囲を防水するとき、広いエリアを防水するときでは、使用されるアイテムも異なってきます。

壁やベランダ・屋根に貼る防水用のシートにも、色々なタイプがあります。乾くとゴムのように固くなり、強度も強いのがウレタン防水シートです。薄くて狭いエリアにも貼り付けやすいのが、塩ビシートの防水シートです。シートを貼りつけるときには、接着する部分の汚れやほこりを丁寧に落として、清潔なところに貼り合わせていきます。

つなぎ目の部分がヨレてしまうと、そこから雨や虫が侵入してしまうこともあるため、防水工事は最後まで気が抜けません。また防水シートの中には、完全に素材が乾くまで1日~2日程度の日数を要するタイプもあります。生乾きの状態に雨が降ってしまうと防水機能が弱くなってしまうため、空とにらめっこしながら、晴れの期間が長く続く日に施工をおこないます。

外壁からの雨漏り

 

●一度きりはバツ、定期的なメンテナンスが大切

防水工事は家を建てるとき、マンションを建てるとき1回だけおこなうものではありません。どんなにお気に入りの車であっても、毎日エンジンをふかして走っていると、10年や20年もするとボロが出てきてしまうもの。故障車にならないために、定期的にメンテナンスを受ける必要があります。

これと同じロジックを、住まいの防水工事にも当てはめることができます。雨漏りなどの水のトラブルが起きてしまってから対処するのではなく、トラブルが起きる前に手を打っておくことが大切。外壁にヒビ割れが見られたり、外壁に亀裂が走っているようなら、家の老朽化が進んでいるサインです。気になる箇所が見られたら、目だったトラブルが起こらなくても、定期的にリフォームをおこなってあげることが大切です。

防水加工は太陽の紫外線や豪雨によって、少しずつ効果を失っていきます。大きな災害が起こってから行動を起こすのではなく、起こる前に対処することが大切です。

住まいが元気だと住んでいる方もハッピーに、心地よく過ごせます。「たかが防水工事、されど防水工事」。気になることがあったら、お近くの施工業者への相談がおすすめです。